入れ歯とインプラントの違い(長所・短所)
歯を失った場合の治療法として、インプラント、入れ歯、ブリッジの3種類があります。それぞれの治療に長所と短所があります。
どの治療法を選ぶかで、今後のお口の状態だけで無く、それに伴う生活の質やストレス度合いも大きく異なります。
また、歯は手や足と同じようにあなたの大切な身体の一部です。健康の源である食事は口を通して入ります。しっかりと食事ができるか、噛むことができるかというのは、長期的に身体の健康まで左右します。
あなたの望む生活を実現するため、そして長期的な健康を実現するために、しっかりとご自身と向き合い、それぞれの特徴を知った上で考えて頂きたいのです。
入れ歯治療のメリット・デメリット
まずはデメリットからご説明します。
入れ歯のデメリット(短所)
・生活の質が大きく損なわれるというストレスが最も大きい
「食事が美味しくなくなってしまった」
「お友達との旅行が楽しくなくなってしまった」
「見た目が気になって、思いっきり笑えない」
「人前で入れ歯を外さなくてはいけない時があり、外出したくなくなった」
「入れ歯の間に物がつまり、痛いけどお友達の前だから我慢した」
入れ歯には上記のように、残念ながら多くの短所がありますが、特に生活が不便になることによる精神的なストレスが最も大きいようです。
もちろん、長所もあるのですが、このような声を多くの患者様から耳にしているため、入れ歯を最もおすすめの治療法ですとは言えないのが実際のところです。
・部分入れ歯の主な特徴
部分入れ歯は、金属の留め具を健康な歯に引っ掛けて固定する治療法です。
健康な歯に留め具を装着するため、どうしても力がかかり負担が大きくなります。そして、結果的に健康な歯も弱ってしまいます。痛みが出てきたり、だんだんとグラグラしてしまい、長期的に歯を失うことにもつながります。
最も多いストレスとして、食感が鈍感となり、「食事が美味しくない」というストレスが最も多く聞かれます。
また、口を開けた時や笑った時に金具が目立ってしまい、男女問わずストレスとなりがちです。固いものをかめないために顎の骨が弱ってしまったり、歯並びが悪くなることもあります。
取り外しての手入れが手間なために、せっかく入れ歯を作っても使用されない方も多いのが実情です。違和感から使用されなくなるケースも多いのです。
・総入れ歯の主な特徴
総入れ歯は留め具がなく、下あごには、そのまま歯ぐきの上に装着し、上あごには口の粘膜に密着させて歯を補います。
食感や味覚は、部分入れ歯よりもさらに劣り、見た目も違和感が大きくなります。
さらに、すぐに合わなくなりやすく、痛みが出るケースが多いのです。
入れ歯治療のメリット(長所)
入れ歯はブリッジのように、健康な歯を削ることがありません。そのため、ブリッジよりも歯に優しい治療法です。また、インプラントのように手術を必要としないため、治療においての患者様の負担は非常に少なく住みます。
また入れ歯は比較的治療が容易なため、短期間で「噛む」という機能を回復できます。一部の金属床などの入れ歯を除き保険が適用されますので、治療費が安いというメリットがあります。
入れ歯のデメリット・メリットのまとめ
痛みが出やすい | どんなに精密な型を取っても、使用していると徐々に痛みを発しやすいのが特徴です。痛みから使用しなくなってしまう方が多くいらっしゃいます。 |
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違和感が大きい | 口の中は非常に繊細なため、髪の毛一本入っただけでも違和感がありますよね。ここに、非常に大きな人工物が日常的に入りますので、違和感が大きくなります。 |
取り外しが必要 | 毎日取り外し、お手入れが必要です。面倒なことと、旅行の時に非常に不便であるという声が多く聞かれます。毎日取り外し、お手入れが必要です。面倒なことと、旅行の時に非常に不便であるという声が多く聞かれます。 |
バネのかかる歯に負担がかかり、歯が長持ちしなくなる | 健康な歯に負荷がかかるため、弱ってしまう。長期的には、バネの支えとなっている歯を失ってしまうケースもある。 |
口を開けるとバネが目立つ | 金属のバネが見えてしまうので、見た目が気になる。バネがない部分入れ歯も自費診療で存在するが、どうしても不自然となってしまう。 |
咬む力が弱くなる | 入れ歯の噛む力は、天然歯の1/5程度と言われています。そのため、固いものが食べられない、顎の骨が弱るといったことが起こります。 |
顎の骨が弱ってしまう | 歯がなくなると、顎の骨も薄くなってしまいます。骨が薄くなることで、周りの歯も失うリスクが格段に高まります。 |
食感が変わってしまう | 天然歯やインプラントに比べて、著しく食感が劣ってしまいます。味覚には食感が大きく影響しているため、食事の美味しさが半減してしまうという声が大多数です。 |
インプラントは入れ歯のデメリットを補うことができます。
痛みが出やすい | どんなに精密な型を取っても、使用していると徐々に痛みを発しやすいのが特徴です。痛みから使用しなくなってしまう方が多くいらっしゃいます。 |
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痛みがありません | 骨と結合してしまえば、天然歯と変わらないため、入れ歯と違い使用中に痛みが出ることはありません。 |
違和感がない | 天然歯との違いが分からないくらい、自然な使用感を実現できます。使用中の違和感はありません。 |
取り外しの必要がない | 天然の歯と同様に、取り外しをしてのお手入れは必要ありません。ただし、天然歯と同様に毎日の歯磨きや、定期健診へ通うことが長持ちの秘訣です。 |
他の歯に負担をかけず、健康な歯が長持ちします | 他の歯を支えにすることがないので、負担がかかりません。また、咬み合せのバランスが良くなり、お口全体の歯を長持ちさせることが可能です。健康面では、非常にメリットが大きいのが特徴です。 |
バネがなく、見た目が自然 | 当然、金属のバネはありません。ご自身の歯に合わせた色合いでセラミックのかぶせ物を装着するため、天然歯と見分けがつかないほどの仕上がりです。 |
固いものでも咬める | 天然歯と同じように、固いものでも違和感なく咬むことができます。お煎餅やスルメなど、好きなものが食べられるようになります。 |
顎の骨は弱りません | インプラントによって、歯を失ったままの状態や、入れ歯を入れたときに比べて欠損部の周囲の骨が吸収されるのを防ぐ働きがあります。 |
天然歯と変わらない食感 | 食感は天然歯と変わらないため、歯を失う前と同じように食事を楽しむことができます。美味しい食事を、以前のように楽しめるのがインプラントの大きな魅力です。 |
ボケ防止につながる | しっかりと噛めるようになると、噛んだ刺激が脳に伝わり、ボケ防止につながるという研究結果が出ています。 |
一生使える | 今から40年以上前に初めて人間に適用されたインプラントが、その方がなくなるまでお口の中で機能していたという記録があります。 その当時からさらに研究が進み、材質や形態が改良、治療技術も進歩しています。 しっかりメンテナンスを行っていくことで一生涯使うことができる言っていいすぎではありません。 |
上記の様々なメリットがインプラントを装着したその日から一生涯続くことを想像してみてください。
インプラントのデメリット(短所)
費用が保険適用の入れ歯、ブリッジよりも高い
保険適用の入れ歯やブリッジと比べて、インプラントの短所は費用が高くなるということです。価値観は人それぞれですが、他の歯を守れる、天然歯と同じような食感が楽しめる、見た目やお手入れへのストレスから解放されるといった数多くのメリットを考えれば、決して高額ではないのではないでしょうか。
メリットと費用のバランスをご自身でしっかりと考えながら、治療法を選ぶことをお勧めします。
手術が必要な治療である
入れ歯やブリッジには手術が必要のない点を考えれば、インプラントの方が負担の大きい治療となります。
ただ、治療の負担度合いは個人差があります。実際には、抜歯とほとんど変わらない程度の治療の場合がほとんどです。
また、本格的な手術はほとんどのケースで最初の1回だけです。
→治療の流れについてはこちら
当院では、治療法を比較しながらあなたに合った治療をご提案します
当院では、「歯を失ったから絶対にインプラント」というスタンスではありません。患者様のご希望と、口腔内の状況を踏まえてベストな治療方法を提案させていただいています。
また、インプラントと入れ歯、ブリッジを組み合せた治療をお勧めすることもあります。つまり、それぞれの治療法の長所・短所を活かし、あなたのご希望や望むライフスタイルに合った治療を行うことを大切にしているのです。
1人1人患者様のご要望や、お口の状態は異なります。
インプラントでも、入れ歯をお考えでも、まずは無料のカウンセリングを受けられることをお勧めいたします。
→無料カウンセリングについてはこちら
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